夏は虫の季節。5月から6月ごろに発生したシロアリの羽アリがこの季節には巣作りに精をだしています。 シロアリが発生した場合にどのように対策するか?シロアリが発生しないようにはどうするか!? 対策を考える為に、まずは、シロアリの基礎情報について、解説していきます。
日本にいるシロアリの種類
日本には、家屋に害を与えるシロアリは4種類ほどいます。 日本では23種類のシロアリが記録されていますが、建物に被害を与えるシロアリは次の4種類です。 特に、イエシロアリとヤマトシロアリが注意が必要です。
- ヤマトシロアリ
- イエシロアリ
- アメリカカンザイシロアリ
- ダイコクシロアリ
群飛の時期と時間
4月から7月頃にかけて、シロアリの羽アリが巣から飛び立ち、新しい餌場(繁殖場所)を探す、群飛(スウォーム)とよばれる行動を行います。 この時期は、シロアリが人前にでてくるため、普段地中や木材の中で生活しているシロアリを確認できる大切な時期です。 シロアリの羽アリを確認することで、家の中や周りにシロアリがいることを確認することができるため、対策をとることができます。
ヤマトシロアリ 4、5月(暖かい沖縄では2月頃から、少し寒い東北や北海道では6月頃)の昼間
イエシロアリ 6、7月(暖かい地域では5月頃)の夕方。
アメリカカンザイシロアリ 6月、7月、8月、9月の昼間。 環境によっては年中発生します。
羽アリは将来の女王アリと、王アリ達で、巣づくりに適した場所でペアになると産卵し、新しい巣を作ります。
生態
ヤマトシロアリは全国的に生息しています。もともと日本に存在するシロアリです。 一方のイエシロアリは温かい地域の海岸沿いに生息し、東南アジアの温かい地域に生息していたものが、日本へ移入してきた外来種と言われています。
シロアリとクロアリの区別
羽アリは、クロアリとシロアリの可能性があるため、区別に注意してください。 しろありとクロアリは全く別の生き物で、それぞれ対策が異なります。
クロアリは体が3つの体節に分かれていますが、シロアリは2節しかありません。 また、クロアリは大きな羽が2枚、小さな羽が2枚です。シロアリは、4枚の羽がほぼ同じ大きさですので、この2点を見比べることで、区別することができます。
クロアリとシロアリでは、対策が異なりますので、大切なポイントです。 区別にはリンク先が参考になります。(https://www.hakutaikyo.or.jp/faq/1820.html)